日本の歴史を振り返り 第11回 千葉県
武生
こんにちは、育英センターのA氏です。
さて、今回は「千葉県」の偉人について考えていきたいと思います。
弥生古墳 | 飛鳥奈良 | 平安 | 鎌倉 | 南北朝 | 室町戦国 | 安土桃山 | 江戸 | 近現代 |
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取り上げる人物は菱川師宣[ひしかわ もろのぶ]です。
師宣は、もともと刺しゅうと金銀の箔で模様をあらわし、着物などに仕立てる職業である「縫箔[●●]」の仕事を父親から継ぐために修行していました。
そのとき、修行の一環として”下絵の勉強”として絵を学んだようです。
絵を学んでいくうちに絵の面白さに気づき、本格的に絵師として様々な作品を世に送り出していくことになります。
代表的な作品として有名なものが歴史の教科書にも掲載されている”見返り美人図”です。
この作品は後に大変な評価を受けることになりますが、その大きな要因は「絵画を版画作品として広く大衆に販売した」ことです。
その当時の絵画は「肉筆画」と呼ばれるいわば1点ものの作品がほとんどだったため、どうしても高価な価格で取引されていました。
だから当時、絵画は一般大衆には馴染みのないものだったのです。
師宣は広くたくさんの人に絵画の良さを知ってもらいたくて、新たな技法を編み出したのかもしれません。
自らは日本画の流れをくんでいると強く主張し「大和絵師」を自称していましたが、世間一般では広く大衆に浮世絵の素晴らしさを伝えた「浮世絵師」としてその名を遺しています。
彼の生い立ちを知れば知るほど、彼が遺した作品から熱い情熱と誇り高い理想が感じられる気がしてきます。
私も自分の仕事をしっかりと行う中で、何かしら伝えていけるような人生を送りたいと考える今日この頃です・・・。